「英語の勉強を続けているのに、思うように話せるようにならない」
そんな悩みを抱えていませんか？
あなたの英語学習の成果が出ない理由は、努力の量ではなく学び方にあるかもしれません。
近年、多くの英語学習サービスや教育現場で注目されているのが「第二言語習得論」という学問的アプローチ。
これは、第二言語（英語など）を効率的かつ自然に習得するために、数十年にわたって研究・検証されてきた理論です。
今回の記事では、そんな第二言語習得論の基本から、英語学習にどう活かすかまで、初心者にもわかりやすく解説していきますね。
Contents
第二言語習得論とは？
- 第二言語習得論とは
- 母語習得との違い
- なぜ英語学習に応用されるのか
① 第二言語習得論とは
第二言語習得論（Second Language Acquisition / SLA）は、母語以外の言語を人がどのように習得していくのかを、科学的に研究する学問分野です。
言語学、心理学、教育学、脳科学など、複数の分野にまたがる学際的な領域として、世界中で研究が進められています。
そして、この研究から生まれた学習法は、人間の言語習得メカニズムに基づいて設計されているため、再現性が高く、理論と実践の両面で信頼されているのです。
意外かもしれませんが、語学の勉強にも「科学の視点」は活かされています。知識や根性だけじゃないからこそ、正しい方向を知ることができますよ！
② 母語習得との違い
母語（第一言語）は、子どもが成長の中で自然に身につけていくもので、特別な勉強をしなくても、周囲の大人の言葉を聞きながら、知らないうちに話せるようになります。
一方で、第二言語の習得は自然に覚えるのではなく、意識的な学習と理解が必要になってきます。
特に、大人になってから新しい言語を学ぶ場合、意味や文法に注意を向けながら、自分の頭で整理し、覚えていくプロセスが欠かせません。
つまり、無意識に身につく母語と、意識して学ぶ第二言語では、習得の仕組みそのものが違うのです。
この違いを理解しておくことで、自分の学習に合ったアプローチを選びやすくなりますよ。
無意識に覚えた日本語と、意識して学ぶ英語。同じ方法じゃ通用しないのは、ある意味当然ですね。
③ なぜ英語学習に応用されるのか
第二言語習得論は、言語がどうすれば身につくのかを科学的に解き明かしてきた理論。
だからこそ、英語学習の何をどうすればいいかを考えるうえで、信頼できる指針になるのです。
たとえば、「インプットを増やすか、アウトプットを優先か」「文法はどのタイミングで学ぶと効果的か」といった疑問に対して、第二言語習得論は理論とデータに基づいた答えを出してくれます。
これは、感覚や根性論に頼った勉強法とは違い、人間の学習メカニズムに合った効率のよい学び方ができるため、多くの英語学習サービスでも取り入れられているのです。
英語学習にも根性は必要だと思います。でも、英語習得の効率が上がるのなら、時には科学の力にも頼るのもアリですよね。
具体的な第二言語習得プロセス
第二言語習得論では、人がどのように新しい言語を身につけていくのかを、いくつかのステップに分けて説明しています。
このプロセスを知ることで、自分の学習が今どこにいるのか、何をすべきなのかが明確になっていきます。
ここでは、代表的な4つのステップについて、それぞれ具体的に見ていきましょう。
プロセス① Noticing（気づき）
言語を習得するうえで最初に必要なのが、「気づき（Noticing）」です。
これは、英語に触れたときに、「あ、これ前も聞いた」「こういう場面で使うんだ」と意識が反応することで、何気なく聞き流すのではなく、言葉に引っかかる状態です。
たとえば、映画で「Sounds good.」というフレーズを聞いて、「なるほど、いいねって意味か」と思えたとき、それがNoticingにあたります。
ただし、この段階では記憶はまだ短期的なものにすぎません。
ただ気づいただけでは英語は定着せず、繰り返し使ったり理解を深めたりするステップが必要になってきます。
何となく聞き流していた表現に気づけたら、それだけでも大きな一歩。まずは引っかかる感覚を大事にしましょう！
プロセス② Comprehension（理解）
気づきの次のステップは、「Comprehension（理解）」です。
ここでは、表現や単語の意味だけでなく、どう使われているのか、文の中でどんな役割を果たしているのかまで、理解を深めていきます。
たとえば、「Sounds good.」に気づいたあと、「これは、いいねという意味だけど、相手の提案に軽く同意するときに使うんだな」と文脈ごと理解できると、その表現は実際に使える知識に変わります。
英語学習でも、単語単体ではなく例文や使用場面とセットで覚えるのが効果的と言われるのは、この理解プロセスがあるからです。
このステップを通じて、単なる知っている英語が、使える英語へと近づいていきますよ。
単語を覚えるだけでは英語は使いこなせません。「いつ・どう使うか」まで理解できて、はじめて自分の言葉として使えるのです。
プロセス③ Intake（内在化）
「Intake（内在化）」とは、理解した英語を自分の中に取り込み、少しずつ使える知識にしていく段階です。
言語学ではこのプロセスを「中間言語（Interlanguage）」と呼び、自分なりの英語を組み立てながら使えるようになっていく状態を指します。
たとえば、同じ英文を何度も聞いたり言ったりするうちに、細かい文法を気にせず自然に言えるようになる。
そんな多少あやふやでも通じる英語が出てくる感覚が、英語が自分のものになり始めている証拠です。
このステップを通して、理解した英語が反応できる英語へと変わっていきます。
完璧じゃなくてもOK。少しずつ自分の言葉に変わっていくことが、英語習得のリアルなプロセスですよ。
プロセス④ Integration（統合）
「Integration（統合）」は、これまでのプロセスで得た英語の知識を長期記憶に定着させ、自然に使える状態へと引き上げていく段階です。
いくら表現を理解し、何度か使えるようになっても、それを継続的に使わなければ、やがて忘れてしまいます。
この「統合」のプロセスでは、英語を繰り返し使いながら、意識しなくても自然と出てくるレベルまで引き上げていきます。
たとえば、挨拶やよく使う表現を考えずに口にできるようになるのは、すでに統合が進んでいる証拠。
この段階に入ると、知っている英語ではなく、使いこなせる英語として定着していると言えますね！
この「統合」こそが、英語を話せるようになるための最終ステップです！
英語学習に効果的！第二言語習得論のメリット
メリット① ムダなく効率的に英語力を伸ばせる
自分の英語学習方法は、本当に効率がいいと言えるでしょうか？
第二言語習得論は、「どんな順番で何を学べば、言語が身につきやすいか」を理論的に示してくれるため、やみくもに勉強するよりも、ムダなく効率的に英語力を伸ばせます。
たとえば、初心者のうちは話す練習よりも、聞く・読むインプットを重視した方が吸収しやすい、というのもこの理論に基づいた考え方です。
最初からアウトプットばかりを追い求めても、うまく話せないのは当たり前。
だからこそ、段階を踏んで学習を進めることが、実は一番の近道なのです。
「もっと話す練習をしなきゃ」と焦っていませんか？ 正しい順番で進めることが英語習得への一番の近道ですよ。
メリット② 英語で英語を理解する思考が身につく
第二言語習得論に基づいた学習では、英語を日本語に訳さずに理解する「英語脳」を育てることができます。
この英語脳が身についてくると、リスニングや会話のスピードが格段に上がり、瞬発力も発揮しやすくなります。
たとえば、英語の説明を聞いたときに、「今のってこういう意味かな」と日本語を介さずに理解できるようになると、聞き取るスピードも反応の速さもぐっと上がります。
英語を英語のまま捉えられるようになると、英語に対するハードルそのものが下がり、実践で使える感覚がどんどん育っていきます。
英語を効率よく身につけるには、英語脳を育てることがカギなんです！
メリット③ 理解力と表現力を同時に鍛えられる
英語初心者の方は「読む・聞く（インプット）」と「話す・書く（アウトプット）」を分けて考えがち。
ですが、第二言語習得論では、インプットを重視しつつも、アウトプットを組み合わせることで、理解力と表現力を効果的に伸ばせると考えられています。
たとえば、英語で聞いたフレーズをその場でマネして言ってみる、文章を読んで感じたことを自分の言葉で話してみる。
こうしたやり取りの中で、わかる英語が使える英語に変わっていくのです。
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声に出してマネするだけで、英語の定着力は一気に変わります。Ellieの日記でぜひ試してみてくださいね！
メリット④ 他言語習得に役立つ学び方の軸が身につく
第二言語習得論の強みは、英語だけでなく他の言語にも応用できる学び方の軸が身につくことです。
言語がどう身につくのかという仕組みを理解しておくことで、スペイン語や中国語など、新しい言語に挑戦するときも、「何から始めて、どう進めればいいか」がわかるようになります。
たとえば、単語の覚え方ひとつとっても、ただ暗記するのではなく使いながら覚える感覚が身につけば、他の言語でも同じアプローチが可能です。
どの言語を学ぶとしても、「何から始めて、どう積み上げていくか」という学習の流れを組み立てられる力があると、迷いなく効率的に進められるようになりますよ。
英語の先にもつながる学び方の軸は、持っておいて損はありませんね。
第二言語習得論から見る上達しやすい人の特徴
特徴① 英語学習を早く始めている
英語は、学習を始める年齢が早いほど、習得しやすいとされています。
これは直感的なイメージだけでなく、第二言語習得論の研究でも裏付けられています。
子どもの脳は柔軟で、英語の音やリズム、文法のパターンなどを自然に受け入れやすいため、早期に英語に触れていた人ほど、無理なく習得できる傾向があるのです。
とはいえ、大人になってからでも英語を身につけることは十分可能です。
重要なのは、子どもとは違うアプローチで、戦略的に学ぶこと。
自分の強みを活かした英語学習法を見つけることで、年齢に関係なく成果は出せますよ！
今からでも遅くはありません！大切なのは「いつ始めたか」より、「どう学ぶか」です。
特徴② モチベーションと目的意識が明確
英語が上達しやすい人に共通しているのが、明確な目的と強いモチベーションを持っていることです。
「海外赴任で必要だから」「海外留学したいから」など、なぜ学ぶのかが具体的であればあるほど、英語学習に対するモチベーションはブレにくくなります。
第二言語習得論でも、モチベーションは言語習得に大きく影響するとされており、特に自分の内側から湧き上がる動機は、学習の継続や成果に直結しやすいといわれています。
ただし、英語を話せるようになりたいというだけでは、続きにくいのも事実。
「英語を使って何をしたいのか？」まで具体化し、それを学習行動につなげられるかが、英語を習得できるかどうかの分かれ道になるのです。
ゴールが見えると、人は前に進めるものです。具体的な目的を見つけるためにも、まずは英語を使ってやりたいことを書き出してみるのもおすすめですよ。
特徴③ インプットとアウトプットのバランスが取れている
英語が上達しやすい人は、「多くのインプット」と「少しのアウトプット」をうまく組み合わせています。
第二言語習得論では、リスニングやリーディングでしっかり英語に触れ、その内容をスピーキングやライティングでアウトプットすることで、理解と表現が同時に育つとされています。
実際、インプットとアウトプットの理想的な比率は7：3〜8：2とも言われていて、「まずはしっかりインプットし、アウトプットで定着させる」流れが効率的です。
そして、インプットとアウトプットを同時に鍛える方法として、特におすすめなのがシャドーイングで、この点については後ほど詳しく解説しますね。
「読むだけ」「話すだけ」で止まってたかも…と思った人は、シャドーイングが英語上達への突破口になるかもしれませんね。
特徴④ 遺伝的に外国語習得の適性がある
第二言語習得論では、外国語の習得に記憶力・音声認識力・文法理解力などのスキルが関わっており、これらには遺伝的な要素も影響するとされています。
たとえば、発音のマネが得意だったり、新しい単語を覚えるのが早い人は、英語を習得しやすい傾向にあるということです。
しかしこれは「できる・できない」の話ではなく、習得までにかかるスピードが違うというだけのこと。
むしろ、自分の得意・不得意を把握したうえで、適切な方法で英語学習を進めていけば、誰でも英語力を伸ばしていくことができます。
大切なのは、適性の有無ではなく、どう学ぶか。
第二言語習得論で戦略的に学習を進めることで、才能以上の成果を出すことも可能なのです。
才能があってもなくても、学び方次第で英語力はちゃんと伸ばせます。だからこそ、正しく効率のいい英語学習方法を身につけましょう！
第二言語習得論を活かした英語コーチング3選
PROGRIT（プログリット）
月額228,800円〜
TORAIZ（トライズ）
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フラミンゴ英語コーチング
月額71,500円〜
遠回りせず、最短で伸ばすならここ PROGRIT（プログリット）
PROGRIT（プログリット）
学習のムダを徹底的に省いて、最短ルートで成果を出すのが強み。
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| 料金 | ▼ビジネス英会話コース、初級者コース、TOEIC® L&R TESTコース 2ヶ月プラン：総額457,600円 ※月額228,800円〜 3ヶ月プラン：総額632,500円 ※月額210,833円〜 6ヶ月プラン：総額1,190,200円 ※月額198,366円〜 12ヶ月プラン：総額2,299,000円 ※月額191,583円〜 ▼TOEFL iBT® TEST/IELTSコース ▼NEXTコース 2ヶ月プラン：総額396,000円 ▼シャドーイング添削コース 12ヶ月プラン：総額217,800円 ▼ショッピングクレジットを用いた分割払いも可能 ・2ヶ月プランを36回分割を行った場合、月々¥13,900〜 ▼全コース対象お得な割引き！条件達成で受講料2万円オフ ・今すぐ割：カウンセリングの当日にお申し込みされた方 ・ともだち割：プログリットの受講生・卒業生からのご紹介された方 ・リスタート割：他の英語スクールから、6ヶ月以内にプログリットへ転換（リスタート）する方 ・学生応援割：フルタイムで学業に専念している方 ▼一般教育訓練給付制度対応 一般教育訓練給付制度利用で受講料最大10万円キャッシュバック |
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第二言語習得論が示す、シャドーイングの力とは
シャドーイングは、英語の音声を聞きながら、少し遅れて声に出してマネするトレーニング方法です。
「聞く（インプット）」と「話す（アウトプット）」を同時に行えるのが最大の特徴で、第二言語習得論でもその効果が注目されています。
この学習法は、Noticing（気づき）→ Comprehension（理解）→ Intake（内在化）→ Integration（統合）という、英語が身につくプロセスすべてに関わってくるのがポイントです。
たとえば、音の細かな違いや自然なイントネーションに気づくことでリスニング力が鍛えられ、マネするうちに発音や語順の感覚が少しずつ自分の中に定着していきます。
また、瞬時に聞いて返す練習を繰り返すことで、英語で考える感覚＝英語脳の育成にもつながります。
シャドーイングは地味に見えて、実は第二言語習得の理論にかなった、非常に効率のいい学習法なのです。
聞いてマネするだけなのに、英語の力がまるごと伸びる。地味ですが、これほど効率的な学習はなかなかありません！
Ellieの日記がシャドーイングに最適
Ellieの日記は、Ellieが綴る日常のエピソードを通じて、アメリカ文化に触れながら単語・英文・リスニング、英語表現をまとめて学べるコンテンツです。
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例えば、下記のような日記などがあり、リアルな話題を使った英語学習魅力です。
ぜひ私の日記でシャドーイングを行ってみてくださいね！
